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日本の水球界は世界選手権上位を目指し、男女ともに代表チームのさらなる強化に取り組んでいた。
男子チームの剛田監督は、”力には力で!!”、外国チームに力負けしないよう、ウェイトトレーニングに力を入れていた。

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一方、女子チーム監督の志賀美沙は対照的に、”柔よく剛を制す”の精神で、きめ細かく、軽快なスタイルを標榜していた。

以前、彼女は『月刊・水球』のインタビューで、剛田の”力らには力で!!”について若干否定的な見解を述べてしまった。
それ以来、女子チームは練習場所が使えなくなったり、親善試合を妨害されるようになった。

ある日、日本水球連盟の会合の後、剛田と志賀は鉢合わせになった。

剛田「月刊・水球では、わしのことを随分と悪く言ってくれたな!!」

志賀「いえ、そんなつもりは。ただ、私は違うやり方をしているだけで、、、」

剛田「今度、理事会の役員たちの前で練習試合をしよう。どちらのやり方が正しいのか彼らに見てもらおう」

志賀「えぇ?!」

剛田「ハンデとして、人数を2人増やしていい。それと、1ゴールで2得点にしてやる」

志賀「そんなハンデはいりません。ただ、、、、」

剛田「ただ??」

志賀「金的攻撃を認めてください」

剛田「よかろう」

志賀「それと、、、、もし私たちが勝ったら、練習の妨害をやめていただきたい」

剛田「ムムムッ!!!」

いよいよ試合当日になった。
理事会の役員に加え、男女対決ということもあり、いつもよりたくさんのギャラリーがやってきた。

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マッチョジャパンのキャッチコピー通り、男子チームは大柄で、筋骨隆々の選手ばかりであった。
その肉体は威圧感満点だった。

剛田「いいか、今日は連盟のお偉いさんが来てるんだぞ!!手段なんか選ばず、絶対に勝て!!叩き潰せ!!」

選手たち「はいっ!!」

一方の女子チームも気合が入っていた。

志賀「あんな筋肉なんか気にしないで!!いつも通りのやり方で!!」

選手たち「はい!!」

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試合開始とともに、男子チームはえげつないくらい手や足を出した。
しかし、女子選手たちは宙を舞う木の葉のようにヒラリヒラリとかわした。
さらに、、、、

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かわした瞬間、キンタマを握った。

ボールを持っている女子選手めがけ、二人の男子選手が挟み撃ちをかけた。
しかし、、、

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女性はマルチタスクが得意である。
ボールをキープしつつ、前の男子には膝金を、後ろの男子にはキンタマを跳ね上げたと同時に的確なパスをした。

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前半が終了した。
金的の痛みに苦しむ男子選手だらけだった。

剛田「お前ら、何のためにウェイトトレーニングをやってきたんだ!!女なんて捻り潰してしまえ!!」

男子選手「ですが、これが手ごわくて、、、、」

剛田「黙れ!!女に負けたら、最高の恥だぞ!!」

後半、剛田は温存していたエースを投入した。

金的攻撃を受けた男子選手は総じて動きが鈍く、消極的になった。
女子チームは伸びやかにプレーすることができた。
点差は女子チームの1点リードになった。
観客たちは驚き、食い入るように彼らの闘いを観戦した。

残り10秒、男子チームは力を振り絞り、やっとゴール前にいるエースにパスができた。

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エースは大きく振りかぶった。

「女には勝たせん!!」

その時、女子チームのディフェンスは一人だけだった。

「わぁ!!まずい。同点になってしまう!!」

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「必殺・諸手金玉潰し!!」

エースがシュートをできるか、キンタマ潰しで阻止するかの勝負になった。

「グフェ!放せ!!」

「嫌よ!できるものならシュートしてみなさい!!」

「負けるか!!・・・・・力が入らん」

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(gif画像 スマホの方はタップして下さい)
タマ潰しの深い痛みで全身から血の気が引いてきた。
体に力が入らなくなり、精神的にも弱ってきた。

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エースはシュートを放つことなく、無残にも気絶してしまった。
そして、試合終了のホイッスルが鳴った。
せっかく鍛えた筋肉も力なく水に浮かんでいた。

一点差を守り切り、女子チームの勝利となった。
会場は異様に盛り上がった。
それとは対照的に剛田監督は一人うなだれた。

志賀は理事たちのもとに駆け寄った。
そして、剛田によるパワハラを訴えた。

剛田は解任され、水球界から永久追放になった。
また、男子チームも志賀のやり方に方向転換することになった。

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※水球の画像が少ないため、競泳水着の画像を使用しました。あしからず。