どうぶつ村にうさぎ男というとても足の速い男がいました。
いろいろなどうぶつたちが彼と競争しましたが、誰も勝てませんでした。
うさぎ男はかけっこのチャンピオンだと皆に認められていました。
ある日、人間の女子陸上選手がうさぎ男にかけっこくらべをしようと言ってきました。
「ヘェ?!人間なんて足が遅いし、しかも女、、、俺様に勝てるわけないよ」
うさぎ男は彼女をバカにしましたが、せっかくなので競争することにしました。
よーいどん!
開始早々、うさぎ男は差をつけました。
「や~~い!ノロマ!先に行ってるよ!」
うさぎ男は余裕しゃくしゃくで走って行きました。
絶対勝てると思い、うさぎ男は途中で昼寝を始めました。
うさぎ男は目を覚ましました。
「うわっ!かけっこの途中だった!」
彼は必死で追い上げました。
女子選手の背中が見えてきました。
「よし、なんとか勝てそうだ」
ゴール直前、うさぎ男は女子選手を追い抜きました。
「やっぱり人間はノロマだ!!ハハハッ!!」
うさぎ男が勝つと思われましたが、、、、
「うぇ!!!」
ゴールのテープを切ろうとした時、うさぎ男はギューンと下半身をひっぱる力を感じました。
「あれ?なにかが俺様をひっぱってるぞ!?」
うさぎ男はゴールできず、女子選手がテープを切りました。
どうぶつ村の住民はあまりの番狂わせに驚きました。
「あれ?前に進めない。なんでだ?」
女子選手はニヤニヤしながら、もがいているうさぎ男のもとに行きました。
「あなたが寝ている間にヒモをオチンチンに結んでおいたの。それを木に括り付けたのよ」
うさぎ男はようやく状況を把握しました。
そして、みんなで大笑いしました。
*** おわり ***