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前篇をまだ読んでない方はコチラ・・・>選ばれなかった男
ーーー 前回のあらすじ ---
東郷寺は、テレビのニュースである女子ビーチバレー選手を見た。彼女達のあまりの露出度の高さに激怒した。そこで、彼は若手育成塾の首席・西条にその女子選手を制裁するよう命じた。西条は共に戦う相方に次席の土田ではなく、新塾生の楠木を選んだ。
「うううぅぅぅ、、、なんだ、このこみ上げる嫌な感情は、、、、
うううぅぅぅ、、、苦しい、、、我慢できん、、、」
<決闘前日の夜>
「道着の準備をしておいたよ」
土田は二人に言った。
「ご苦労」
「ありがとうございます」
「ファウルカップも用意しておいたよ。あの女たち、金的を狙ってくるかもしれない」
「おお、気が利くな」
<決闘当日>
「あれっ?ファウルカップがない!!」
「な、なぜだ?」
三人は探し回ったが見つからなかった。
「相手は女だ。なくても大丈夫だ」
西条はそう言った。
女達は約束通りにやって来た。
「破廉恥女どもめ!!モンペを履け!!」
「私たちにモンペを履けって、、、小さいビキニは私たちの誇り!!」
両陣営は睨み合い、戦いの火ぶたは下ろされた。
「エイッ!」
「ソレッ!」
試合早々、彼女達は金的を攻撃した。
「うごぉぉ、、、」
男二人は金的をやられて動きが止まってしまった。
「うううぅぅぅ、、、痛いです、西条先輩」
「こんなの大したことない。楠木、いいか?男復権は俺たちにかかってるんだぞ」
「オスッ!」
「俺たちの理想のために、立ち上がろう!!」
「西条先輩!」
西条は楠木を励ました。
「いつまで金的休憩とってるのよ?やるの?それともギブアップ?」
女達はしびれを切らすように聞いてきた。
「もうちょっと待ってくれ」
西条は答えた。
休憩後、男二人は反撃に出た。
「どぉりゃーーー!!」
「へいやぁーーー!!」
突きや蹴りが彼女達にヒットした。
が、彼女達も負けずに技を繰り出した。
時折、彼女達の金的攻撃がきまった。
「無念、、、、」
「ああぁぁううぅぅ、、、、」
西条と楠木は痛みに耐えられず降参した。
土田は悶絶している二人を意味ありげに見つめていた。
「ファウルカップを隠したのは俺だ。
痛いか?西条?一緒に戦いたかったぜ。
苦しいか?楠木?俺を差し置いて、、、
俺も痛かったよ。
苦しんだよ。
お前たち二人のせいで」
しばらくすると、西条と楠木は抱き合って泣いた。
「女に負けて悔しいです、先輩」
「俺もだ、楠木。こんな屈辱、、、、」
土田の耳に二人の嗚咽が嫌でも入ってきた。
「俺だって泣いたさ、、、、
ドロドロした涙が止まらなかった、、、、
それにしても、、、、おいっ、二人。
いつまで抱き合ってるんだ。
いい加減離れろ!」
*** おわり ***