中篇をまだ読んでない方はコチラ・・・>鬼が残したひと言
ーーー 前回のあらすじ ーーー
また鬼が大磯家に現れた。
アキコとアズサは連係プレーで鬼を弱らせた。
その間にアキコは封印の符を貼り付けようとするが、手間取ってしまう。
回復した鬼は彼女たちを振り払い、「お前らは、わかってない!」と言って走り去る。
次の日も鬼は大磯家にやって来た。
居間に入ると、なにやら見慣れない姿の女がいた。
ビキニ姿のアズサだった。
鬼の目は彼女の肉体に惹きつけられた。
こんな大胆な女体を見たのは久しぶりだったのだろう。
鬼のイチモツはみるみると反応し始めた。
ナニが固くなり、そそり立とうとすると、、、、
「エイヤッ!!」
アズサは突き刺すような蹴りを鬼のチンコにぶち込んだ。
鬼の固くなった肉棒は体にめり込んだ。
すぐさまアキコは活力の源に封印の符を貼り付けた。
「やったわ!作戦成功ね、アズサ」
「ええ。鬼が男でよかったわ、本当に」
二人は喜んだ。
「ちょっと情けない姿だけどwww」
「まあ、しょうがないかwww」
二人が笑っていると、、、、
ひとりの年老いた男が入ってきた。
「お手柄です」
「あ、どうも、、、」
二人は振り返った。
「私は大磯家の当主・孝之助です。この村の問題に巻き込んで申し訳ない」
「いえいえ」
「今までよその家に隠れていたのですが、、、、この問題を完全に解決したい、、、、」
「えっ?それじゃあ?」
「せっかく封印してくれたのに申し訳ないが、、、、」
「あっ!」
アキコとアズサは声を上げた。
孝之助は封印の符を剥がした。
「あの時、裏切ってすまない。遠い先祖のしでかしたことだが、許してくれ」
深々と頭を下げた。
「先祖はそのことをとても悔いておったそうだ」
「その一言が聞きたかった。もう恨んでない」
鬼はそう言った。
「この村は好きだけど、、、じゃあな」
そう言って鬼は去っていった。
目には光るものがあった。
二人は神社に行き、事の顛末を話した。
すると、神主は泣き崩れた。
「この神社はどうすればいいんだ?呼び物が無くなってしまった!!」
二人はかける言葉もなく、一緒にいてあげるしかなかった。
*** おわり ***