【登場人物】
ルイ・・・新しくVVリーグに入団した選手。
東郷寺重右衛門・・・大日本男復権協会の創設者。男の威厳を取り戻さんと立ち上がる。
栗田佳織・・・女子アスリートの啓発活動をしている。
ルイの所属チームに栗田佳織が講義をしに来た。
「初めて栗田師範を見たわ。感激!!」
ルイは熱心に栗田の話を聞き入った。
「最近、男復権協会が再び活動を強めてます。
彼らは我々女性に手を出してきます。
そういう時は、金的を蹴りましょう」
栗田はそう注意喚起した。
「キ、金的、、、、www
蹴られたら男の人がピョンピョンwww」
ルイはクスっと笑った。
大日本男復権協会から高橋源太郎という若者がVVリーグに入団した。
東郷寺は大喜びした。
彼は知り合いのバレーボール雑誌の編集者に高橋の特集を組むよう頼んだ。
雑誌が発売されるや、すぐさまそれを買った。
「さ~て、高橋源太郎の記事はと、、、、」
東郷寺は探した。
「ぬぬっ?!10ページやれと言ったのに2ページしかない!!」
東郷寺はすぐに編集者に電話した。
「おいっ!!どうなっとる!!たったの2ページしかないぞ!!」
「それが、、、10ページやろうとしたのですが、ほかの編集者たちが別の選手を推しまして、、、」
「なぬ!!!その選手とは誰じゃ!!!」
「ルイという新人女子選手です。爽やかで明るくて、、、押し切られてしまいました、、、、」
「ルイという女なんだな!!!許さん!!!」
東郷寺は密使を呼びつけた。
「ルイという女を叩きたいんじゃが。いい刺客はおらんか?」
「女たちは金的攻撃で刺客全員を撃退してまして、、、、」
密使は悩んだ。
「女どもめ、余計な技を覚えよって、、、、」
「あっ、嘉手納師範はいかがでしょう?」
「嘉手納師範か、、、、あの気高く気難しい男、、、、」
東郷寺は嘉手納に引き受けてもらうよう丹精込めて手紙を書いた。
気位高い東郷寺がこんなことをするのは異例中の異例だった。
「わぁ~!なに、この手紙!」
ルイは驚いた。
「挑戦状?なんで私に?
嘉、手、納?
なんて読むの?」
彼女は戸惑った。
*** つづきにいく ***